すべり症と脊柱管狭窄症の違いとは？整体的視点で解説

腰の痛みや足のしびれに悩む方から、よく「自分はすべり症なのか、脊柱管狭窄症なのか分からない」という声を耳にします。どちらも似た症状を引き起こしますが、原因や身体の状態は異なります。今回は、すべり症と脊柱管狭窄症の違いについて、整体院の視点から分かりやすく解説いたします。

すべり症とは？

すべり症とは、背骨の一部（椎骨）が前後にずれてしまっている状態を指します。多くは腰椎（腰の背骨）に起こり、加齢や筋力低下、姿勢不良などが原因です。特に「腰椎分離すべり症」と「変性すべり症」に分けられ、前者は若い頃のスポーツ障害が原因で、後者は高齢者に多いのが特徴です。

すべり症の主な症状

• 腰の痛み
• 長時間立っていられない
• 腰を反らすと痛みが強くなる
• 太ももやふくらはぎにしびれが出ることも

脊柱管狭窄症とは？

脊柱管狭窄症とは、背骨の中を通っている神経の通り道（脊柱管）が、加齢や骨の変形、靭帯の肥厚などにより狭くなる状態です。神経が圧迫されることで、足のしびれや歩行障害が起こります。高齢者に多く見られる疾患です。

脊柱管狭窄症の主な症状

• 歩いていると足がしびれて止まってしまう（間欠性跛行）
• 前かがみになると楽になる
• お尻や足にしびれ・重だるさ

すべり症と脊柱管狭窄症の違い

両者の大きな違いは、「原因」と「痛みの出方」にあります。

整体でできること

整体では、姿勢の調整や筋肉・関節のバランスを整えることで、神経や関節への負担を軽減できます。すべり症では腰を反らす動きを避けた調整、脊柱管狭窄症では前屈を促すような姿勢改善など、それぞれに合った対応が必要です。

まとめ

すべり症と脊柱管狭窄症は、似たような症状が出ますが、原因やアプローチ方法は異なります。整形外科で診断を受けたうえで、整体による身体のバランス調整を取り入れることで、痛みやしびれの軽減を目指すことが可能です。
腰や足に違和感がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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著者：寺田宗司（てらだそうじ）　昭和６３年３月２７日生

資格：鍼灸師　鍼灸教員免許

大阪医療技術学園　鍼灸学科卒業　明治東洋医学院　鍼灸教員養成科修了

在学中は整形外科にて術後のリハビリや慢性疼痛に対するリハビリ業務を行い

学校卒業後、中国人医師主宰の鍼灸院で２年間修業（脳神経疾患・各種神経疾患を中心に治療）

他にも、東京の漢方クリニックで東洋医学を学びより医学の見識を深める。

その後、某整体院で代理院長を３年間経験し、年間２００症例以上の患者さんを診る。

その経験を基に2024年１月～奈良王寺てらだ整体院を開院