坐骨神経痛には2つのパターンがある話
皆様、こんにちは!
奈良王寺てらだ整体院の寺田です。
おかげさまで
治療業務が忙しくて中々更新できずにひさびさの投稿となってしまいました。
早速ですが本日のテーマは坐骨神経痛のパターンについてです。
坐骨神経痛とは、
骨盤にある坐骨神経が圧迫されることによって足の痛みやシビレを引き起こすものです。
症状ひどい人であれば歩くことが困難な方もおられます。
そんな坐骨神経痛ですが、痛みを引き起こす原因には大きく分けて2つのパターンがあります。
そのパターンによって症状の出方や治癒の速度などが変わります。
一つ目が「股関節由来のもの」です。
こちらは股関節の機能の低下や可動性の低下によって骨盤周りの動きが悪くなり痛みを引き起こすパターンです。
股関節の動きが悪くなるため、骨盤や腰椎(腰の骨)にかかる負担が大きくなり筋肉の過緊張を起こしやすく痛みがでます。
特徴的な症状として
足の痛みやシビレの他に
- 足が上げづらい
- 腰の痛みがでる
- 歩いていると足が怠くなる
などがあります。
このような方はまず股関節由来のものとみて間違いありません。
次にもう一つが
「仙腸関節由来のもの」です。
仙腸関節とは…
ここにあります。図は後ろから見たものです。この仙腸関節は上半身と下半身をつなぐ重要な役割をもっており、衝撃を吸収してくれる役割を担っています。
この仙腸関節が硬くなると腰の動きが失われ歩行時の体にかかる衝撃を吸収できず骨盤周りの筋力の緊張を作ってしまい坐骨神経となってしまうパターンです。
特徴的な症状としては
- 立ち上がりに激痛
- 一歩目がツライ
- 腰痛は出にくい
- ひざの痛みが伴うことがある
です。
仙腸関節は正常な人でもあまり動くような関節でもないために仙腸関節由来の坐骨神経痛は少し治りが遅くなることが多いです。
このようにして坐骨神経痛には2つのパターンがありしっかりと見分けることで治療の計画を変えていかないと改善する症状でも改善しにくいことも出てきます。
もし、坐骨神経痛で長年悩んでいる、という方がおられるのであればこのパターンをしっかり理解できていないからかもしれませんね。
まずはしっかり病態を把握することが改善への1歩です!
では今日はこの辺で
著者:寺田宗司(てらだそうじ) 昭和63年3月27日生
資格:鍼灸師 鍼灸教員免許
大阪医療技術学園 鍼灸学科卒業 明治東洋医学院 鍼灸教員養成科修了
在学中は整形外科にて術後のリハビリや慢性疼痛に対するリハビリ業務を行い
学校卒業後、中国人医師主宰の鍼灸院で2年間修業(脳神経疾患・各種神経疾患を中心に治療)
他にも、東京の漢方クリニックで東洋医学を学びより医学の見識を深める。
その後、某整体院で代理院長を3年間経験し、年間200症例以上の患者さんを診る。
その経験を基に2024年1月~奈良王寺てらだ整体院を開院。
雑誌掲載多数あり!