症例報告(ぎっくり首)

こんにちは。

奈良王寺てらだ整体院の寺田です。

本日はぎっくり首についての症例報告をしていきます。

巷ではぎっくり腰はよく聞くと思いますがぎっくり首はあんまり聞かない言葉ですよね。

首の急な痛みで出てくるのが他には、「寝違い」というものもありますが、これは名前の通り寝てる時に痛みが起きてしまうものですね。

ではぎっくり首とは何なのか?

日中活動中に急な首の動きをした時に痛みが出てくるもの、です。

ぎっくり腰も同じような発生機序だとおもってください。

今回はそんなぎっくり首を発症してしまった方のお話です。

 

では、カルテに移ります。

40代女性

既往歴なし

症状:首がどの方向にも回らない。歩くときの振動でも痛みが走る。朝起きる時は首が固まっている。痛みが首全体にある

この方は仕事で重いものをよく持つことがあり、また日常的にもトレーニングをしているようです。

そのために首回りの緊張を強めてしまった影響は大きくあるようでした。

 

では、細かく病態を見ていきますね。

  • 頸椎7番のズレ(首の骨の一番下の部分)

この方はこの1点に尽きます。

また、頸椎のズレ方としても大体の人が右か左にズレているものなんですがこの方は後ろに出っ張るようにズレていました。

そのために首の痛みが全体に広がるように出てしまっていたんですね。

 

また、重たいものを持つせいか肘の関節の回旋動作(手首を回すこと)が全くできていないためにさらに腕~首にかけての痛みができないような状態でした。

治療としては、

肘の動きの改善を行いながら、頸椎のズレを戻す作業です。

結局は肘の動きと首の動きの連動性を出していくことで2回の治療で治癒となりました。

 

急性期の痛みの治療はとにかくスピードが命です。どれだけ早く発症から治療までを行うかで予後の回復が変わってきます。

 

痛みが出ても、安静にしておこう、では案外長引く結果にもつながってしまいますので痛みが出たらまずはプロに診てもらうことをお勧めします!

 

著者:寺田宗司(てらだそうじ) 昭和63年3月27日生

資格:鍼灸師 鍼灸教員免許

大阪医療技術学園 鍼灸学科卒業 明治東洋医学院 鍼灸教員養成科修了

在学中は整形外科にて術後のリハビリや慢性疼痛に対するリハビリ業務を行い

学校卒業後、中国人医師主宰の鍼灸院で2年間修業(脳神経疾患・各種神経疾患を中心に治療)

他にも、東京の漢方クリニックで東洋医学を学びより医学の見識を深める。

その後、某整体院で代理院長を3年間経験し、年間200症例以上の患者さんを診る。

その経験を基に2024年1月~奈良王寺てらだ整体院を開院。

雑誌掲載多数あり!

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